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地下水

地下水

 水資源に恵まれない沖縄では、古くから、雨水や湧き水に井戸水の利用など、生活用水を確保するため、さまざまな工夫をしてきました。
沖縄では、湧き水や井戸のことを「カー」と言い、人々の生活を支え続けた大切な場所でした。
 企業局では、嘉手納井戸群から地下水を取水しています。
 水量や水質が安定している地下水ですが、嘉手納井戸群一帯は、琉球石灰岩質の影響で、硬度が高いのが特徴です。

嘉手納井戸群

3号井戸

3号井戸

7号井戸

7号井戸

13号井戸

13号井戸

23号井戸

23号井戸

 1962年(昭和37年)5月、琉球水道公社は沖縄本島の水道施設を抜本的に整備するための基本計画(マスター・プラン)を完成、その計画の一環として嘉手納地下水源開発が1962年~1964年(昭和39年)の間に行われ、15の井戸群が嘉手納空軍基地内に緊急に開発され、コザ浄水場(平成5年廃止)に供給を開始しました。その後、1966年(昭和41年)~ 1968年(昭和43年)にかけて嘉手納基地内及び登川地域内においても、さらに井戸が開発されています。
 昭和62年8月、15号、16号、17号、18号、19号、20号、21号の7ヶ所の井戸群が北谷浄水場の建設にあわせて切り替えられ、平成5年には残りの井戸もすべて北谷浄水場に導水されることになりました。
 現在、1~22号の井戸は、NTT回線及び基地内の軍電話回線を使用して、北谷浄水場で監視制御を行っています。

嘉手納井戸群の施設一覧

井戸K-1
北谷町下勢頭183
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:720m3/日
契約電力:14kW
井戸K-2
北谷町下勢頭363
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,872m3/日
契約電力:33kW
井戸K-3
北谷町下勢頭298
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:979m3/日
契約電力:18kW
井戸K-4
北谷町下勢頭274
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,728m3/日
契約電力:40kW
井戸K-5
北谷町下勢頭18
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,728m3/日
契約電力:25kW
井戸K-6
北谷町下勢頭727
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:2,592m3/日
契約電力:33kW
井戸K-7
北谷町下勢頭793
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:907m3/日
契約電力:15kW
井戸K-8
北谷町下勢頭938
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:562m3/日
契約電力:8kW
井戸K-9
北谷町下勢頭344
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:576m3/日
契約電力:8kW
井戸K-10
沖縄市森根227
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:475m3/日
契約電力:7kW
井戸K-11
沖縄市森根385
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:331m3/日
契約電力:-
井戸K-12
沖縄市白川353
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,008m3/日
契約電力:-
井戸K-13
沖縄市大工廻264
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:547m3/日
契約電力:10kW
井戸K-14
沖縄市白川277
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,195m3/日
契約電力:15kW
井戸K-15
沖縄市大工廻279
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:2,088m3/日
契約電力:31kW
井戸K-16
沖縄市大工廻152
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,152m3/日
契約電力:25kW
井戸K-17
沖縄市白川225
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:2,304m3/日
契約電力:25kW
井戸K-18
沖縄市白川1774
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,296m3/日
契約電力:25kW
井戸K-19
沖縄市白川148-1
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,397m3/日
契約電力:25kW
井戸K-20
沖縄市知花240-1
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,267m3/日
契約電力:25kW
井戸K-21
沖縄市知花2296-1
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,224m3/日
契約電力:25kW
井戸K-22
沖縄市知花2374-1
供用開始:昭和37~39年(1962~64)
施設能力:1,699m3/日
契約電力:33kW
井戸K-23
沖縄市森根361
供用開始:平成6年9月(1994)
施設能力:907m3/日
契約電力:-
   

硬度低減化への取組

 嘉手納井戸群で取水された地下水は、一帯の地質の影響で、硬度が高くなっています。
企業局では、嘉手納井戸群で取水した水の硬度を低減させるため、硬度低減化施設を導入し、より飲みやすい水の供給に努めています。

硬度低減化施設 | 北谷浄水場系の硬度低減化について

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