北谷浄水場に隣接する企業局の海水淡水化センターは、海水から淡水(真水)をつくり、水道水の水源となる施設として建設され、沖縄本島の水道水を安定的に供給するため、日々稼働しています。
沖縄本島では、人口の増加や経済の発展、観光客の増加によって水の需要量が増えてきました。それに伴い、ダムなどの水源開発を行ってきましたが、それでも水の供給が追いつかず、たびたび水不足に悩まされてきました。
そこで、企業局では、無尽蔵にある沖縄の美しい海から水をつくることができる、この海水淡水化センターを建設し、平成9年から全面稼働しています。
海水淡水化センターの稼働によって、季節や天気に左右されることなく、水資源を確保することができるようになりました。
海水淡水化センターでは、1日当たり約4万㎥の淡水をつくることができます。施設でできあがった淡水は、まず北谷浄水場の浄水池へと送られます。浄水池では、浄水場で処理した水とブレンドし、よりおいしい飲み水に適した水となって、各地に水道水として供給されます。
また、約4万㎥メートルの淡水をつくるためには、約10万㎥の海水が必要で、残った約6万㎥は、塩分濃度が高くなった濃縮海水となります。そこで、残った濃縮海水は、周辺海域への影響が小さく済むよう工夫して、再び海へ放流しています。
逆浸透設備
外観
原海水水質監視装置
(施設入口の水槽)
逆浸透膜エレメント
海水淡水化施設は、ダムの建設に比べると、コンパクトに整備することができます。
また、気象条件などによる影響を受けずに、水を確保できることが特徴です。
海水淡水化センターでは、施設見学の受け入れを行っています。海水から真水をつくる過程についての説明を受けながら、施設内をご覧になれます。
なお、施設見学に当たっては、事前予約が必要です。海水淡水化センターに直接お電話でお申し込みください。
見学受入日 | 月曜から金曜(祝祭日・年末年始を除く) | 見学時間 | 午前9時から午後5時 |
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見学料金 | 無料 | 予約について | 要予約 |