ホーム > 沖縄の水フォトギャラリー > 第9回沖縄の水デジタルフォトコンテスト
平成25年6月1日~8月5日の応募期間におきまして、796点のご応募をいただき、8月下旬に審査委員会を開催しました。 沖縄県写真協会名誉会員の安里審査委員長をはじめとする審査委員による厳正な審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作5点、入選15点、特別賞3点、審査員特別賞1点の合計28点が入賞しました。 たくさんのご応募ありがとうございました。
去る9月29日(日)に、沖縄県立博物館・美術館 県民ギャラリー3において、表彰式を開催しました。
会場は多くの人で賑わい、フォトコンテスト審査委員や入賞者のご家族、ご友人が見守る中、平良敏昭企業局長から賞状が授与されました。
入賞者の皆様、おめでとうございます!
今回の審査会場に入ると同時に作品の数に圧倒された。生活に密着した一番身近な存在である命の糧「水のテーマ」が実感できた瞬間である。
出品者の内訳を見ると十代、二十代の若者の数が多いのもうれしいことであり、年代層の下がるに従ってその数をましている。企業局の展示会スタッフが足で各学校を廻ったりして宣伝に勤めた努力もある。
ちなみに出展者の一人当たりの点数が多いというのもあるが796点というのは今迄の最高出展である。その中から選ばれるのであるから上位入賞者は自信を持っていい事である。しかし決して選に漏れた人の作品が悪い訳ではない、そのため全ての出品者の作品が見られる様にしているので、選に漏れた人もめげずに会場に足を運んでみて下さい。
いつもの事ながら審査員もしっかり写真に精通した7人の審査員があたっているので選ばれた人も自信を持っていいとおもいます。
作品を見てみると天賞の最優秀賞のこどもは去年の佳作の同作者のモデルのおなかにいた子供だろうか、時間の流れを感じた作品である。この作品はピントも的確であり、特にホースをもつ子供とそのホースから出る水を飲む犬の表情がなんとも言えない雰囲気を醸し出している。サイド光線の光の位置もすばらしくバックの緑陰が子供を浮き上がらせている事もこの写真の成功の一因である。次点の優秀賞三点も実に今時の異常気象を彷彿させる作品である。
「大地と水と光と」「フレーフレーあまぐも」はローアングルからの撮影で見るからに今時の暑さを感じ、汗が吹き出そうで水のほしくなる作品である。
又「スコール」においては、雪とも見間違う様な雨粒が表現されており、高速シャッターをきったにしてもほんとにこの様に写るだろうかと思わせる作品である。この不思議さが審査員の目を引いたのかもしれない。
審査委員長:安里 盛昭
※写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。
「怒られるのは一緒だよ!!」 長堂 麻美
講評(審査委員:仲本 賢)
夏の暑い日、庭先のホースで水遊びをするまだオシメもとれない幼児とその水を斜めに横取りするフレンチブルドッグ(犬)。ずぶぬれの二人に作者は「怒られるのは一緒だよ」と言っていますが、この二人が誰にも怒られなかったのは言うまでもないでしょう。あまりにも愛くるしい光景に遭遇した記念の一枚。水の清涼感と泣き声、笑い声が伝わってきそうな臨場感溢れる傑作です。審査員全会一致でナンバーワンでした。
「大地と水と光と」 米田 恵子
講評(審査委員:山田 祥包)
雲一つない青空に燦々と輝く太陽。逆光撮影のバランスを見事に捉えていて、その光に翳され浮かぶ葉脈は生命力そのものである。露出も見事に調整が決まっており潤いのある季節感を存分に表現した、格調高いコントラストと深い色調が魅力的である。
「大地と水と光と」 米田 恵子
応募者コメント
南風原のひまわり畑を見に行ったときに、主人に教えてもらいながら撮ってみました。
雨の少ないこの時期、雨雲を見ると、頑張って雨を降らせてと応援したくなります。
講評(審査委員:山田 祥包)
のどが乾いたヒマワリの気持ちをファンタジックに表現している所は、花言葉でもある「あこがれ」「熱愛」にも通じます。不思議なのは眺めていると1本1本違うヒマワリの性格まで見えてきて、1日1日を大切に生き、喜びと希望に満ち溢れるような、忘れかけていた大事な事を思い出させてくれる作品です。
「スコール」 新盛 基史
講評(審査委員:浦本 寛史)
第一審査では目立って点数を集めた作品ではなかったが、審査の終盤では、票を集めた。突然降った雨の情景と突然の雨に困った二人乗りのバイクが先を急ぐ会話が聞こえてきた作品です。少しセピアの階調が過ぎてゆく夏の思い出が懐かしく思える1枚です。
「雨かさ」 山内 昌昭
講評(審査委員:喜名 朝駿)
画面の構図、人の配置、そして傘の色。すごくバランスがよく、計算された画面構成になっています。またややアンダー気味にしたことにより、3人の傘をさす御婦人に目が行き、狙いがはっきりした作品に仕上がっています。
「お水が出ないよー」 前原 信一
応募者コメント
水が飲みたかったのか、水遊びをしたかったのか、2歳の娘が水を出せずに泣いていました。泣いている姿 が可愛くて、助けもせずに写真を撮ってしまいました。ごめんよ、娘。
講評(審査委員:我如古 真子)
女の子の涙の粒が魅力的な大変頬笑ましい作品です。
蛇口の大きさと女の子との対比が幼さを表現できた構図も非常に効果的です。
今後も更に多くを記録し素敵な写真を残して欲しいと思います。
「水浴びするシーサーの後ろ姿」 小濱 里美
講評(審査委員:浦本 寛史)
画面構成がとてもシンプルかつ、夏の太陽が眩しく感じられた作品です。沖縄の夏の要素と涼しげなシーサーが印象的です。海の見える部屋に飾っていたい作品です。アングルを変えてシーサーの表情をもう少し見たかった作品です。
「神に捧げる」しんざと えいじ
講評(審査委員:新垣 昌頼)
一瞬、神秘の世界へ引き込まれそうな場面です。かつて沖縄の島々には神に祈りを捧げる女性達の風景が普通にありました。この作品では、祈り文化を継承し神事を司る現在の女性達の真剣な表情に、心が奪われます。
清水でできた神酒を戴く厳粛な表情の美らさ、洗い清められた衣装の美らさの奥に、沖縄女性の年輪が感じられる作品です。
「りゅう(流)」 照屋 克征
講評(審査委員:喜名 朝駿)
一見した印象はその迫力です。ややアンダー気味の露出でアップに撮影することにより、龍の顔の表情にすごみが出ています。また流れを高速シャッターにすることで、龍の表情と水の質感が一致していて、迫力を増しています。
「散水浴びて」
おおき ゆうこう
「水と生活(お手伝い)」
當山 剛
「捕獲」
山内 昌昭
「花と緑の対話」
米田 善治
「億首ダム放流」
米田 恵子
「大好きアクアチューブ」
米田 恵子
「暑い日の水分補給」
長堂 麻美
「テンション」
かの
雨の日は、テンションを上げて楽しもう♪
「いい湯だな」
新盛 基史
「万華鏡」
松山 真貴子
「スコール」
砂川 敏則
「いとこ湯」
新垣 あき子
銭湯で男湯・女湯がある様に、より仲良しな「従兄妹同士」が入る湯も有り
「世界遺産を守る」
長堂 嘉秀
「収穫前」
大城 ミツ子
「雨の日」
金城 由美子
「群青の影」 宮平 愛美
応募者コメント
私が写真を撮ったところは、群青のような海の色でした。
その中でも、少女の影と珊瑚礁の影がとても印象的で 綺麗だったのでこの名前にしました。
講評(審査委員:仲本 賢)
自然の切り開いたおもしろい形の穴から、海面に反射する光を効果的に使って上下対象に構成した海の光景。斜めに切り取った構成が何とも巧みで、奥へ広がっていく開放感と前方へ繋がる暗闇の心地よい安堵感が行ったり来たりする、そこに配置したうつむいた女性のシルエットが、無音状態のような静かな詩情を醸し出していました。美的感性に訴える佳作です。
「お風呂って、気持ちいいな(*´∀`)♪」伊志嶺 里奈
講評(審査委員:新垣 昌頼)
水に濡れ洗ってもらっている愛犬の表情がとてもよく表現され、洗っている方の優しさも伝わってくる作品です。きっと、モデルの犬さんは、家族の一員として大切にされていることでしょう。気持ちよさそうに目を細めている表情は、「私も、風呂に入りたいな!」と思わせるほど、「いいなあ!」と思いました。
「いろいろな場所の水」富澤 海翔
講評(審査委員長:安里 盛昭)
水と関わる道具、溜める桶や沖縄の屋根の上を飾ったタンク、 あるいは人間の生命の源として水神を祀る場なども段々様変わりして衰退、変化して行く。
写真は水をくみ上げた何処にもあったポンプである。 友達と遊びに行った時に見つけたものであろう、此のポンプが水との関わりの中で どれほど大切な物であったか、展示会のテーマと一致した物で、 知って選んだものであれば低学年の撮影者の意図を高く評価したい。頑張れ海翔君、次も期待します。
「雨の散歩」金城 拓海
講評(審査委員:我如古 真子)
植物とカタツムリの色彩のコントラストが大変インパクトのある作品です。
画面から大きくはみ出した大胆な構図が、カタツムリの存在を主張しています。
特に水滴と鮮やかな色彩が素晴らしいと思います。
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